【ダイアリ】最近続いた不運②~前編・パソコニストとしてのプライド~
【前回の不運(あらすじ)】
車のライトにセクシーさを感じられない男は妄想力が足りない、という話をしたかもしれないし、していないかもしれない。
では最近の不運第2弾を紹介したいと思う。
【目を離した隙に乙女】という諺がないように、目を離した隙のちしばらくして振り返ると見知らぬオヤジと目が合う、という不運は往々にしてある。が、僕が話したい不運とはそういうものではない。
さて、突然だけれど、僕はパソコニストである。
パソコンに深くかかわりがある者のことを僕はパソコニストと呼ぶことにしている。
パソコンの基盤やら機体そのものを組み立てられるような人のこともパソコニストと言うし、パソコンのソフトについて造詣が深い人のこともパソコニストと言う。あるいはパソコンを防弾チョッキ代わりに懐に入れている人、枕として使っている人なども同様にパソコ二ストと呼んでも差し支えない。
僕の場合は、パソコンを五台使っているということで自らをパソコニストであると認めることにしている。このように僕という人格は、非常に客観力に富み、万物に対して紳士的対応ができる、自己評価ばかりが高いスバラシイ人間なのである。
さておこう。
そんな僕にパソコン関係で不運が訪れたのである。
パソコニストとしてパソコン神に嫌われたような気がして、非常に遺憾である。憤慨である。
僕は外出中にパソコンを使うことが多い。そのため携帯に便利なノートパソコンを1つ持っていた。液晶画面が10インチ程度の富士通のパソコンで、これを何年も前から愛用していたのである。
しかし、できることならばもっと薄くて軽いものが良いな、という希望はあった。
とはいえ、筐体を小さくするとどうしても機能面で何かを妥協しなければならなくなるため、富士通製の逸品が僕にとって機能面と形態面、両面の要望のバランスが最も取れたパソコンであった。
そんな折。
去年の9月に、ASUSという会社のパソコンに僕のさらなる要望に応えるべく機体があることを知ったのである。
【Transbook T101HA】という名のそのノートパソコンは、使っていた富士通のものよりもさらに薄く、そして軽い。約1キログラム程度。厚さはたったの2センチである。
液晶画面とキーボード面が簡単に取り外し可能である。液晶画面はタッチパネル式でタブレットとして使用できるのだ。なんかカッコイイ!!
そして購入を即決した最大のポイントがバッテリー機構なのである。
まずフル充電で10時間以上も使えるということ。機能を制限すればもっと使用時間は増える。その充電用の接続端子が、なんと驚きなんでしょか、スマートフォンと全く同じなのである。
ご存知の方がほとんどだとは思うのだけれど、ノートパソコンの電源コードは線が太く、途中に大きな黒い塊(ACアダプタ)か付いているからかなり重い。ノートパソコンそのものは携帯に適するように小さくなっているのだけれど、電源コードが重いため出先での充電が困難であった。
それがこのTransbookの電源コードはポケットに入れられるような小さなもので事足りる。出先で充電することができるのだ。
否、それだけではないのである。
実は電源コードを持ち運ぶ必要すらないのだ。スマートフォン用の容量の大きなモバイルバッテリーがあればそこから電気を供給すればパソコンが使えるのだ。
僕は容量20000m/hのモバイルバッテリーをスマートフォン用に常に持ち歩いている。わざわざパソコンのために、との理由で新たに携帯品を増やす必要もなかったのだ。
このパソコンがなんと28000円。もちろん新品である。それに3000円分以上のポイントがつくので、液晶保護フィルムと、セキュリティソフトが実質タダで手に入る。
こうして2017年10月。5か月前である。僕はTransbookを携帯用PCのメイン機とし、それまで愛用していた富士通のノートPCを予備とすることにしたのである。
実際に使ってみても満足の結果であった。
まさに愛用している、と言えるように使っていた。
そして先日、そんな愛用のパソコンに事件が起きたのである。
【後編・『破壊の原因は神界の覇権争い』へと続く】
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