【映画】レッド・スパロー~バレリーナになるはずだった、女スパイの物語~

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タイトルレッド・スパロー

何か【洋画・アメリカ】

監督【フランシス・ローレンス】

主演【ジェニファー・ローレンス】

公開【2018年】

カテゴリ【サスペンス・ミステリー・女スパイ・他】

時間【2時間20分くらい】

注意:この作品は拷問シーンや人殺しシーンなどが出てきており、なかなかに刺激が強めだと感じました。苦手な方は注意が必要です。
注意:以下、内容に関するネタバレを含みますのでご注意ください。

主演のジェニファー・ローレンスさんは、綺麗な女優さんです。
この作品はそんな【綺麗】を武器にすることを余儀なくされた、ひとりの不運な女性の物語

彼女が演じるドミニカ・エゴロワはロシアでバレリーナを目指しています。その才能は豊かであり加えて美貌の持ち主ということで将来有望とかなんとか。
しかしながら不運にもケガをしてしまいます。
さっそく将来絶望への転換点ですね。
ここが物語の導入部分。
ドミニカの心理に【大きなゆらぎ】がもたらされ、この心理的ゆらぎが物語の火ぶたを切らせることになります。

彼女には守りたいものがありました。
身体の不自由な母親です。
母親のためにもバレリーナとして立身しなければならなかった。それが突然不意にされたのですから、たまったものではありません。

絶望します。果てしなき絶望。
そんな時に知らされる事実。

彼女の不運なケガには理由がありました。
彼女に嫉妬する人物の意図。

その理由を知ってしまったドミニカは復讐してしまいます。
取り返しのつかない衝動的な復讐。
つまり、犯罪。

こうして追い込まれてしまった彼女を救うべく、誘惑が用意されているのです。
スパローへの道。

スパローとは簡単に言えば【女を武器とする国家のスパイ】
情欲にて他国の重要人物に近づき、そして機密情報を自国に持ち帰るのがその主な任務。
それだけにスパローになるべく訓練は厳しい。

訓練シーンでは、スパイの世界とは無縁だったドミニカに、彼女が持っている常識が、如何に通用しないことなのかという現実を突きつけます。
自己を捨て、プライドを捨て、国家の道具となる精神教育です。
この洗脳するかのような世界観は、ドミニカに対してではなく、むしろ視聴者に対して行われているかのような、そんな雰囲気がありました。
このシーンにて、視聴者はこの物語の世界観がどういったものかを知り、そして今後、どのようなテンションの物語展開が用意されているのかを予感してしまうことになります。

その後、ドミニカは彼女の意図とは真逆の転落の道を強要され続けることになります。
巨大な組織の中で動く、ほんの小さな砂粒のような存在として。

反抗も、対抗も、あまりにも無力で、外部からもたらされる急流に、どんどん流されていきます。

彼女はもはやスパイであり、当然その周囲もスパイがいます。さらにそんなスパイに指示を出す黒幕もいます。
右を見ても、左を見ても、誰かが誰かをあざむくために存在する世界。
視聴者はきっと、何が本当で、何が嘘なのか、疑心暗鬼に陥ることでしょう。

そして一番の焦点である、主人公・ドミニカが何を考え、その行動ひとつひとつにどのような意味があるのか。
彼女は果たしていったい、どういう存在となってしまったのだろうか。

そんな彼女の行動は見ることができる。しかし、その心理までは見えないのが映像作品ならではの面白いところ。

心理状態が物語の心臓部分となっているかのようなレッド・スパローの世界観は、なるほど、そんな映画が持つ特性にバッチリハマっているように思えました。
良い意味で、混乱させられたものです。

さて、これはあくまでも物語です。
つまり結末が用意されています。
主人公・ドミニカが作り出す結末は、見事に僕の混乱をおさめるものでありました。

とはいえ、スッキリ爽快、というような世界観の物語というわけではなく。
拷問シーンや惨殺シーンなどがあり、決してハッピーな物語ではないけれど、スリルとサスペンスに溢れた、なかなかに引き込まれる物語だったと思います。

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