【私と仕事、どっちが大切なのよ?】
読者諸氏もご存じ、嫁&彼女のいざという時の常套句である。
これに世の男達は、そのセリフは卑怯だと言って困る。
僕はそんな男達こそが卑怯だと思うのである。
というのも、僕は「私と仕事、どっちが大切なのよ?」なんてセリフを言ってもらえたためしがない。そんな相手がいない。愛されていない。
つまり、僕ような人間には、ただただ羨ましいセリフでしかないのである。
自慢かっ!! 贅沢すぎるっ!!
しかしながら、僕的な女性を大切にしてやまない価値観はどうやら一般的ではないらしい。
この常套句によって、旦那や彼氏は精神と行動を雁字搦めにされてしまうらしいのだ。
一体、何を悩むことがあるのだろうか。
喜ぶところだろう。「仕事なんてどうでも良いに決まってる!」と、なぜ簡単に言ってあげられないのか。という僕の意見はさておき、
旦那や彼氏の言い分は、嫁&彼女を大事にしたいからこそ仕事にベストを尽くしている、ということなのである。実際、嫁&彼女の満足度は旦那や彼氏の稼ぎに左右されるという性質もあるため、この憎き男達の言い分は、まぁ非常に実際的かつ論理的なのである。
しかし、男と女は論理や正論では成り立っていない。
感情論こそが重要なのである。
嫁&彼女は寂寞感を抱きたくないのだ。
寂しさとは『愛する人と会えない』『暇な時間を持て余す』ということ。ただし、それだけならば対策はそう難しくはなかっただろう。
しかしながら嫁&彼女の言い分には『懐が寂しい』という意味も含まれているのだ。
この問題の難問たるゆえんである。
つまり【仕事と私、どっちが大切なのよ?】を具体的に言い換えると、
『そばにいてほしい時には確実にそばにいて、お金を出してほしい時には湯水のごとく出してほしい』
ということになる。
嫁&彼女のそばにいてほしい時がいつなのかは分からない。よって、これを満たすにはどうしても仕事を犠牲にする他ない。しかしそうするとお金が入ってこなくなるため、いずれ愛が冷める原因になりかねないという矛盾が生じる。
こうして旦那や彼氏はジレンマに雁字搦めにされるのである。最悪、逆ギレし、大喧嘩に発展するのである。
愛がゆえの負の連鎖と言えよう。
だが僕はここで改めて提唱したい。
この難問解決のヒントはきっとその中にあるはずだ。
刮目せよっ!!
では。
僕に言わせれば、愛も仕事も同時に手に入れようとするからそんなことになるのだ。自業自得だ。どちらか片方だけを手に入れようとして、何一つとして手に入れられない僕の気持ちを少しは考えて頂きたい。
そうするとどうか。
憐れみを以って『あぁ自分は幸せなことを言ってもらえているんだなぁ~♪』という気持ちになれるはずである。
愛がゆえの矛盾に雁字搦めになっている憎き男達には、僕のような残念な人間がいることを励みにこれからも色んなことに頑張って頂きたい。
そして嫁&彼女は旦那&彼氏を、どんどん雁字搦めにしてやってください。それが羨ましい限りの愛の表現なのですから。
【本項のまとめ】
アーアーウラヤマシーナー。
(written by K.Mitsumame)
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