全国旅行支援というキャンペーンにムムム?

エッセイ/essay

2022年10月11日。
つまり昨日から『全国旅行支援』がはじまったらしい。コロナウイルスで凍えがちな国民の旅行心を融解させてあげようという政府の策である。
1日の旅行代の40%補助で上限が8000円。あとは現地でお土産やお食事などに使えるクーポンが平日なら1日3000円、休日なら1000円もらえるらしい。ここまでは以前実施された『GoToトラベル』と似たようなもので、旅行者にはかなり魅力的であることは間違いない。僕も『全国旅支援』の広告バナーをクリックするくらいには興味が沸く。

で、そのGoToトラベルとの大きな違いはワクチンを接種していないと適用されないという点である。基本的には3回目まで受けている必要があるようだ。あるいはワクチン接種していない場合は陰性証明書でもいいらしい。おぉじゃあ2年前の陰性証明書を提出しよう、なんてことでは意味がない。当然『その時期』が問われるわけで、その『時期』は直前であればこそ証明の意味があるだろう。

『陰性証明書』とはなんぞ。その語感から取得に相当な手間を要しそうな雰囲気がぷんぷんするではないか。
と、調べてみるとお近くの医療機関やドラックストアなんかでも検査を実施しているらしい。僕の場合、ご近所のドラックストアで受け付けているという情報があった。旅行の数日前に手配してちゃちゃっと検査すれば証明書は手に入るようだ。

ソレガシ、ワクチンは2回目でギブアップです。あまりにも副作用がキツくてもはや恐怖でしかない。体質だからこればっかりは仕方ないですねぇ。

さておき、この支援の適用は『ワクチン』や『陰性証明書』の提出によって確定するということ。
某大手旅行会社のサイトによれば『証明書』は現地のホテルで提出することになっているようだ。そこで支援の可否が確定するわけだ。つまり旅行会社との売買契約の成立は先に『支援適用価格』で行っておきながら、支援の確定は当日現地に行ってみないとわかりません、というシステムのようである。

もしも支援不適用だったらどうなるのか。
某大手旅行会社のサイトによれば、もしも証明書をおうちに忘れてきたり、証明になんらかの不備があったりすれば支援は適用されないということになり、差額をその場で支払わなければならないのだとか。これつまり通常の旅行である。だから、もちろんお小遣いクーポンはもらえない。こうなると旅行の初っ端から気分は地獄である。

これは『今なら12000円でお得です』という販売表示価格で商品が売られていて、あとから『あぁやっぱり20000円ね』と差額の追加料金を取られるような感覚ではないのかな。これが3泊旅行だったら36000円で成立していたものが、突然総額60000万円じゃいってなるわけで。
ん? ちょちょいとお待ち。契約成立後に販売価格が変更されるのって、詐欺みたいじゃぁないかえ? とか思えたりしちゃうんですけれど、どうなのかなぁ。

各旅行会社のサイトを見てみるとこぞって『全国旅行支援』をメインに宣伝している。そうして、お客の奪い合いを展開しているっぽいのだけれど、こういう不遇に陥るお客が発生する可能性があることを知ったうえでやってやしませんかねぇ。契約さえ成立させれば勝ち、みたいな? たぶん、うん、はい、これ全て僕のただの憶測です。

まぁお客が旅行日直前に支援を受けられないとなったところで、旅行会社としては法的に差額の追加料金を請求できるのだろうし、お客がそれならばキャンセルだぁぁぁと言ったところでキャンセル料を取れる。というか適用確定はホテルのロビーなのだからキャンセルは当日も当日。当日のキャンセル料ってたいてい100%なんですよねぇ。つまり実質キャンセルもできないわけで。ひぃ、なんたる仕打ち。
とにかく旅行会社は確定しているわけでもないのに表示価格を『40%引き』にして提示できるわけでして。

世の中には300円を298円と表示するだけでものすごく安くなったと感じる心理がある。そんなふわふわな世の中において通常表示価格と40%OFF価格を並べられるとすれば、そのお得感を悪魔的にアピールすることができる。それであとから割引を受けられない人がいても、そんなの制度をちゃんと学ばないで使おうとした本人が悪い、と。その通り、正論すぎてぐぅの音もでない。ぶぅの音は出まくるだろうけどね。ぶぅぶぅ。

まぁこれはそういう制度であって、旅行会社はそのシステムに従っているだけのこと。旅行会社を責めるのはお門違いである。

さて、ここまで書いておいてなんなのだけれど、この政策の詳細をちゃんと細部まで読み、専門家のごとく理解しているわけではありません。つまり、この見解は僕の一方的な勘違いなのかもしれないわけです。けれど今のところさらに詳細を調べる労力を賭そうとは思わないんですよねぇ。なのでご利用の際は自己責任でちゃんと詳細を調べること、これ世の理ですからね!!

以前、僕は帯広競馬場旅行でGoToキャンペーンの恩恵に預かった。通常ならば10万円近くするものが半額近くで行けるわけだ。10万円はさすがにキツイが、半額くらいならば馬券を当てさえすれば十分に捲れる額だと仲間内で盛り上がった。結果的に旅費ゼロも夢じゃない、と。そうして帯広競馬場に追加の旅費を馬券代として提供して帰って来たわけだけれど、そのお代はそもそもの旅行費の割引分から捻出したもの。4万円近く割引があったのだから馬券がマイナス2万円であっても、その差し引きはプラス2万円なのである。プラス2万円なのである。つまり勝ったも同然という気分なのである。あぁ楽しかったなぁ。迫力がほんとすごかった。馬券が当たらなくとも行く価値はある。そんなわけで、今度は未体験の大井競馬場ナイターなんぞにも行ってみたいな、というお話が出ているのだけれど。こちらは元々そんなに高額ではないから行こうと思えば行けるのだけれど、割引になるとね通常4万円くらいの旅費が2万円台になるのですわな。その割引分で馬券的ビッグドリームにアプローチできるわけですな。さらにさらに、それとは別に9000円のお小遣いクーポンで東京グルメを味わえるわけで。うん、最高ではないか。というお話でありました。

ところで今週は友人が阪神競馬場に行くそうです。僕もその車に乗せてもらえるそうです。せっかくなので全国旅行支援にあやかりお友達クーポンとか発行してくれませんかね。それつまり『おごり』とかいう通称のものなのですけれど。

October.12th / written by K.Mamemitsu

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