お金について語るのはかくも難しい②

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【前回のあらすじ】
5年で1億円貯めるには、1年で2000万円貯めなければならない。1年で2000万円貯めるには毎月頑張らねばならない。毎月頑張らねばならないということは、日々エネルギーを使う。日々のエネルギーを蓄えるためには毎日何かを食べなければならない。何かを食べなければならないということは、『今日は何食べよっかなぁ?』と考えなければならない。ゆえに『今日は何食べよっかなぁ?』と考えることこそが、5年で1億円貯められることに直結する行動だと言っても過言ではない。ゆえに『今日は何食べよっかなぁ?』と考えることができる人は、5年で1億円を貯められる可能性がゼロではないことに気づくべきだ。という高尚な話をした。 

 感銘を受けすぎて理解できなくなってしまった、という読者も多々おられたことだろう。しかし、話にはまだ続きがあるのだ。このエッセイが不毛なものか無駄なものかなくてはならなくはないものなのかの判断は、続きを読んでからでも遅くはない。

 そもそもなぜお金が必要なのだろうか。

 この問いかけに『生きていくため』と答える人が少なくない、というのが僕の観測だ。

 もしもこれが栄養摂取のことを意味しているのだとすれば、紙幣あるいは硬貨を食べて暮らしている人が案外多いことに気づかされる。その割に、僕の身近な人が紙幣あるいは硬貨を噛み砕いている場面に遭遇しないのが不思議なところだ。きっと僕のいないところで食べているのか、あるいは、お金を栄養摂取に使っているわけではないタイプの人達なのだろう。

 そうなると話はさらなる分岐を生むことになる。
 そう、お金を栄養摂取しない人達もまたお金を『生きていくため』と言って必要としているということだ。
 食べる以外に一体どういった使い道があるのだろうか。
 中には懐にたくさんの現金を入れておくと身も心もあったまると言う人がいる。どうやら、この人達のことを『現金派』と呼ぶらしく、お金をカイロとして利用しているようだ。
 また、この『現金派』に対して『カード派』と呼ばれる人達がいる。彼等は現金をカイロとして利用することを下品だと蔑み、一方で自分達は現金を銀行に預けるなどしてタイムカプセル感覚で利用する。その際、どこの銀行にいくら埋めたのかを忘れてしまわないために手元に置いておくのがカードというわけだ。
 1千円だろうと1億円だろうと、持ち運びはこのカード1枚で事足りるという。そのため彼等のフットワークは非常に軽い。動きやすさに特化した人達、つまり、落ち着きのない人達に『カード派』は向いていると言えよう。

 あなたはどちら派ですか?

 さておき、どちら派であっても、お金を栄養摂取として食べていないことが共通している。どうやら彼等はカイロ、タイムカプセル、メモ帳など以外にも紙幣及び硬貨の使い道を熟知しているらしい。

 そこで僕はとある女性に、直接聞いてみることにした。

お金が生きていくために必要だとは驚きだっ!
何を今更当たり前のことを。明日食べる物が必要でしょうに
しかし君がお金を食べているところを僕は見たことがない。彼氏の前でだけ見せる一面とか言うんじゃないだろうな。のろけやがってクソッ
そんな一面あるわけないでしょう
じゃあどんな一面ならあるんだ?
えー、そうねぇ。夜、ベッド----
言わんでいいっ。胸糞悪い
で、なんでしたっけ?
だから、タイムカプセルにカイロを入れて、カードに二十年後の自分へ、とか書くことをどう思うかと聞いているんだ
いいんじゃないかな。ロマンチックで。人の自由だし

 なるほど、これで合点がいった。

 お金は生きていくために必要不可欠なものであり、女性にとってロマンチックこそが生きていくために必要不可欠なものであり、ゆえにロマンチックを生み出すにはお金が必要不可欠である、ということが分かった。

本項まとめ
 お金とは、男と女のロマンである。

 

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