GⅠ高松宮記念 ~あの子の余命にミタ、ウマ魂~

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僕に残された時間はあとわずかしかなかった。
否、
それは僕の時間というよりも、あの子の時間と言った方が正鵠せいこくである。
余命宣告。明日がリミットだ。

あの子は今日もないているのだろう。
その細々として小さな身体に宿る、たったひとつしかない命を燃やすようにして。

僕はあの子に会いに行かなければならない。
行ってあの子を励ましてあげなければならない。
辛くとも、哀しくとも、僕にできることはそれくらいしかないのだから。

僕は馬にまたがる。そして馬をねぎらうように首筋を軽くとんとんと叩いてやる。
「お前にも世話になりっぱなしだ」
僕達に幸福が訪れることがあるのならば、お前にも取り分をやらねばならないな。好きなだけ人参を買ってやる。
では行こう。

僕は天高く掲げた腕を勢いよく振り下ろす。むちがしなり、馬のももを打つ。
ピチッ!!
もひひぃーん☆

襟元えりもとを思いっきり引っ張られたかのように、重心が後ろに持っていかれそうになる。僕は腹筋と足裏に全力を注ぎ、前傾姿勢を取る。
耳をぶわぁはぁぁぁと激しい風音が流れてゆく。景色が線状と化し、ものすごい速度で後ろへ後ろへと送られていく。
あっという間にトップスピードに到達する。
速い、とてつもなく速い。
さすが選ばれし名馬中の名馬だ。
かつてあの大レースを制した器は、今も伊達ではない
これならばあの子の元へもあっという間。

そう思っていた。
しかし、馬は、すぐにあごを上げ、ふらふらと左右に身体を揺らし始めた。

「おい、どうしたってんだ?」
僕はむちを入れる。
ビチッ!!
もひ、もひぃ、もひひぃーん☆
いやだいやだ、とでも言うかのように、馬が大きく首を左右に振る。
様子が明らかにおかしい。
飛ぶように滑らかな前進を続けていた走行が、今は上下運動の方が大きくなっている。
明らかな減速。みるみるうちに減速。
視界はすっかり景色の様相ようそうを取り戻している。

僕は馬の目を覗き込む。黒々としてぐりんとしていた目が、今は灰色がかって見えた。
ヤバい、これはよくない。
僕は慌てて手綱を引っ張り、馬の進行を停止させる。すぐさま飛び降りて馬の顔と向き合うように回り込んだ。

異常なまでに、発汗している。口を大きく開き、熱い空気を激しく体内に出し入れしている。苦しそうだ。喉が突然狭くなってしまったかのように。
身体の様子も観察する。と、前足と胴体の付け根、胸の当たりが激しく拡張と収縮を繰り返している。
やはり、身体になんらかの異常が生じたのだろう。

「どうしたんだってんだ、何があった?」
僕は馬のほほをでながら問いかける。
すると、馬が僕の手を振りほどくかのように首を左右に振ってから、
「いや、だから自分、スタミナないんだってば。短距離専もひひん」
ウマがもひもひもひもひ、そんなことを言うではないか。ウマが。

僕はあまりの出来事に「ハッ!」となり、自分こそが我を失っていたことに気づいた。そのおかげで幾ばくかの冷静さを取り戻すことができた僕は、馬に向かってこう言い返してやった。
「そだね高松宮記念の勝ち馬だもんね」    【小話・完】

 

体力なんてなくたって良い♪
電撃の6ハロン、選ばれしスピード自慢達の競演♪
やって参りました【GⅠ 高松宮記念】
芝1200メートル、1着賞金1億1000万円也♪
ここで問題デス☆
僕が乗っていた高松宮記念に勝ったことのある馬は、次のうち一体どれでしょか?
ヒント:お馬さんのオコトバ♪
①長距離はお断りデス。
③集中力を期待するのは、できれば1分10秒以内でお願いしたいです。
③そのかわり、足が速いのが自慢です。ウサインにも負けない。もひひん。
④で、あの子の余命宣告のお話は?

というわけで、このヒントを手掛かり足掛かり言い掛かりにして、僕のテキトウな予想をランキング形式で披露したいと思います。

第5位
⑥レッドファルクス(現1人気)…いつもレッドファルクスを買わないできた僕。なんでかって聞かれても分かりません。でも、いつも馬券圏内にくるので、ハズレてしまう要因。まさにウマが合わない☆ 今回はしかし、さすがの実績を重んじて相手には入れることに

⑧レッツゴードンキ(現2人気)…圧倒的パフォーマンスで勝つ、ということはないけれど、大小問わずどんなレースでも好成績を残すオールマイティ派。この馬にとって相手が強いから、弱いから、ということは関係なくて、調子が良いか気分が良いか、などというこの馬自身の内的問題が予想のキーポイントなのかなと思っています。前々走の香港スプリントという大遠征で510→488キロとがっくり体重が落ち、実際凡走。前走フェブラリーSではその影響を引きずるかなと思ったのだけれど、体重が少し戻り、そこそこの走りを見せました。今回ももう少し体重が増えてくれていれば、気分上々なのではないかなぁと思います。500キロくらいなら良いかなぁとは思うのだけれど、僕は馬券を前日発売にて買うので、きっと500キロくらいになっているに違いないと期待して。

第4位
①セイウンコウセイ
(現8人気)

最後まで軸にするか悩んだ馬。最内枠からの逃げ切りパターンというのは馬券を買う上では超魅力的。しかも実績があるのに人気がそんなにないという。
このレースに至るまでの内容も悪くないなと思います。休養明けの前走シルクロードステークスでは6キロの体重増で2着に粘りました。1回レースを使ったことで調子の上積うわづみも期待できる。
最終的に軸にしなかった理由は高松宮記念を連覇するというのは困難な道ということと、松田騎手のGⅠでの実績がないこと。馬そのものが理由ぢゃない(笑)

第3位軸③
⑰キングハート(現9人気)
前走オーシャンステークスでお世話になった馬。
オーシャンステークスのときは、それまでのレース間隔や体重の増減などで『走るかもしれない』ということで軸にしました。そのレースも前日発売で買うのですが、マイナス体重で出走してくると予想した上で軸にしていたわけです。しかしながら、実際はプラス体重での出走。それで勝ってしまったわけです
僕の考え方ではオーシャンステークスで少し体重が減っていれば最大のパフォーマンスを発揮するだろう、と思っていたわけです。
ということは、今回こそが最大のパフォーマンスを発揮、みたいなことがまたあるかもしれない。ということで軸③にすることにしました。
人気がないというところも軸にした理由として大きいのだけれど(笑)

第2位軸②
⑦ナックビーナス(現11人気)
去年の10月から長いお休みを与えず、月1回程度の間隔でレースを使い続けています。その点があまり好まないところです。普通ならば軸にはしなかったと思います(相手には絶対した)。
ただ、成績の安定感は魅力。
なにより、騎手が三浦皇成というところ。三浦騎手と言えばデビューの年、天才・武豊が持つ新人勝利記録を塗り替え、ものすごい話題となりました。天才現る的な。GⅠジョッキーとなるのもそのうち、というのが多くの人が抱いた感覚でした。が、未だにGⅠを獲っていません。ファンの『そろそろGⅠ獲るのぢゃないかな?』 という思いはいつしか風化し、今となってはさほど注目する点でもなくなってしまったというのが実際。とはいえ、そんなファンもかつてそんなことを思っていたということをはっきりと覚えているのです。なので『もしや!』ということがあれば、そんな風化した記憶を思い起こす準備は万端なのです。今回、人気馬ではないけれど三浦騎手にとってはかなり可能性の高い馬に騎乗できたのではなかろうか、と僕は思い、応援したくなったのであります。

第1位軸①
⑨ファインニードル(現4人気)
前走シルクロードステークスでは、お休み明けで18キロも太っていました。さぞ充実したお休みができたのでしょう。お休み明けはなかなか気分が乗らないし、身体がなまっているので高松宮記念のための準備運動としてそこそこ走ることができれば上々。しかし見事に勝っているのです。準備運動をして、身体をキュキュッと絞ってきてくれるであろう今回のレースは、シルクロードステークスより良いパフォーマンスを見せられる状態のはず
ここに至るまでの過程が、出走馬の中で最も僕好みであったのです。
ただしこの馬、勝った次のレースは凡走するという不安定感っぷり(笑) そんなジャジャウマ的なところも、実は嫌いぢゃない(笑) 人気しすぎない要因になるから♪

以上、とりあえずほとんどの馬が走ったり走らなかったりと、気まぐれな面々ばかりで、本心を言えば消すに消せない馬たちばかりでした。なので、年齢が高い馬の中からまず数頭を消し、残った馬の中からレース間隔や、前々走と前走の体重の増減やその結果から馬の調子や雰囲気をなんとなく予想してみるという方法を取ってみました。

馬券の買い方の流れは以下の通り
-まず、このレースの予算をあらかじめ2000円に設定。
-軸①ファインニードルがくれば1万円にはなるという考えのもと、メイン馬券を組む。
-軸②ナックヴィーナスがきた場合、今週の賭け金総額(4~5,000円)が返ってくれば良いかなぁという補助馬券。
-軸③キングハートがくるとすれば、人気薄で飛び込んでくるのだから『万馬券たれ』というわくわく馬券。

今週はこの他の重賞、毎日杯、マーチステークス、日経賞にも手を出すつもりです。
今からちょちょいと考えて買うつもりです。
記事が出来次第すぐにアップする予定です。

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